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袖ボタンのこだわり
【キッスボタン(重ね付け)】
-オーダースーツのおしゃれデザイン-
キッスボタンは、ジャケットの袖口のボタンがわざと重ねてつけられているデザインのことで、
オーダースーツのディテールでも多くの方が選択されているデザインです。
ここでは、よりこだわりを持ったスーツをお求めの方に、このキッスボタンについて詳しくご紹介していきます。
キッスボタン(キッスボタン)とは
キッスボタンは、キスボタン、重ね付けともいわれ、ジャケットの袖口のボタンをわざと重ねてつけられているデザインのことです。
「ボタンとボタンがキスしている」ように見えることから、このように呼ばれています。
既製品のスーツでは導入されているものもあまり多くなく、細かいディテールの1か所となっています。
スーツの最高峰ブランドの1つである、Ermenegldo Zegna(ゼニア)のスーツなどイタリアのブランドの製品にも導入されている場合もあります。
☝キッスボタンの始まり
キッスボタン(重ね付け)の始まりには、様々な説が言われています。
一説では、キッスボタンをきれいに見せるには、
縫い付けの際に高い技術が必要となるため、
昔にイタリアのスーツ職人が、自分自身の技術をアピールするために始めたといわれています。
ほかにも、現在主流となっている4つボタンは、袖丈に対するボタンの端から端が長くなってしまいます。
そのため、特に袖が短い場合などに、ボタンを重ねることで幅を縮め、バランスをとったともいわれています。
どちらの説にしろキッスボタンは、機能性をもつデザインというよりも、
デザインを重視したディテールということができます。
キッスボタン(重ね付け)をオススメする理由
キッスボタン(重ね付け)は、オーダースーツのお仕立ての際に、人気のあるディテールの1つです。
ほとんど機能的なメリットは無に等しいですが、細部までのこだわりを見せることができます。
手縫いであることがアピールできる
キッスボタンは、「手縫い(ハンドメイド)」でなければできないという、特徴があります。
すなわち、袖口のボタンがキスボタンであり重なっていることで、
「そのボタンは手で縫われたことを証明」することができます。
袖ボタンの範囲を狭くすることができる
現在主流の4つボタンは、「少し端から端までがは長い」場合があります。
もしキッスボタン(重ね付け)であれば、範囲が狭くなるため、うまくバランスをとることができます。
「キッスボタンと本切羽」の組み合わせ
キスボタンと、高級感がさらにでる「本切羽」や、クロス付けの組み合わせも、非常におすすめです。
しかし、「キスボタンと本切羽の組み合わせは職人の技術によっては、かなり見た目が悪くなる場合もあります。」
そのため、重ねボタンは、質のいい仕立てをするお店をお勧めいたします。
ぜひともオーダースーツをお仕立ての際には、
ぜひキッスボタンをご検討してみてはいかがでしょうか(^^)??