スーツの機能

これだけで変わる?理想のパンツスタイルを構築する9のパーツ

スーツを買う時、ジャケットの形に重きを置いてしまいがちではないでしょうか?
シルエットをスマートにみせたい、背を大きく見せたいなどなど…
ご要望はたくさんありますが、実はパンツのデザインを変えてあげるだけでもかなり印象が変わります。

どういうスーツスタイルに仕立てたいかを正確に伝える為にも把握しておきましょう!

パンツシルエットを美しくするパーツ

パンツ パーツ説明

ベルトループ

ベルトを通すためのもので、
一般的に6本のループが付きます。
他にも機能性ではなく、デザイン性を意識したループをクロス(×)したものや、斜め付にしたりといくつかのバリエーションがあります。
ちなみにフォーマルなパンツの場合はループが存在しません。

プリーツ

タックとも呼ばれる腰部のヒダのパーツのことです。
現在はプリーツのないノープリーツ(ノータック)が若者だけでなく、中年層の男性にも人気があります。
このヒダが多くなるほど腰回りの可動域が増えて動きやすくなるメリットがあります。
一番かっこよくないのは、無理にノータックを着用してピタッとした着ぐるしいスタイルと体形を隠そうとプリーツを多くしすぎる事です。

ライズ

パンツのウエスト位置から股下までの長さのことを指します。
最近のトレンドは股上が浅めですが、パツパツはあまりよろしくないので気を付けてくださいね!(笑)
ちなみに深めになるほど、クラシックなスタイルになっていきます。

フライ

パンツの前立て部を指しています。
一般的にチャックが隠れる比翼仕立てが多いです。
ちなみにチャック(ジッパー)だけでなく、釦留めのものもあります。

クリース

パンツの両脚の中央にある折り目のことです。
この線があまりにも消えてしまうのは太ももに対するワタリ巾のあまりが無い証拠です。
逆に綺麗にラインが見えると足のシルエットが美しく見えます。
長く着用しているだけでもクリースが見えずらくなるので、着用後のケアは気づいた時におこなうといいですよ!

ちなみに正式名称はセンタークリースと呼びます。

サイドシーム

パンツの脇の縫い線のことです。
シームという言葉が「縫い目」の意味を指します。
このサイドシームのウエスト位置の絞りが高くてきついのが、英国調のシルエットによくあります。
逆に絞りが効いていないのがアメリカントラディショナルのボックススタイルになります。

パンツポケットのパーツ

スラックス パーツ説明

ヒップポケット

パンツのお尻につくポケットの
ことです。
一般的なのは両玉縁ポケットにボタンを付けたものです。
ボタン自体にループをかけた「ループかけ」などもあります。
昔はピストルを入れていたこともあり、ピストルポケットとも呼ばれています。

サイドポケット

両サイドにあるポケットのことを指します。
横切りや縦ポケット、両玉縁、など付け方によって名前があります。
シルエットを崩したくなければ、ここにポケットを入れるのはNGです。
ちなみに携帯をここに入れているのは女性からのウケが悪いそうです…

ドレスアップにかかせないパンツのカフス

袖口(かぶら)

パンツの一番端の裾のことです。
よく言われるのはシングルがフォーマルで、ダブルがビジネス向きと言われていますが、最近では細見にみせたい人が多いのでシングル仕立てにする人が多いです。

シングルタイプ

スラックス シングル 仕立て

折り返さない裾のことです。
冠婚葬祭には鉄則の形ですが、ビジネススーツでも良く見かけるようになりました。
とても足元がスマートにみえるデザインです。

ダブルタイプ

スラックス ダブル仕立て

シングルとは逆に袖口を折り返す裾の形のことです。
折り返し巾は好みや身長によって異なりますが、3.5~4.0cmが一般的な基準です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いかがでした?
ここをこうしたらどうなるのだろう、スリムに見せたいから今回はこの形を選ぼうなどのイメージに活用してください!

選ぶポイントが多くなりますが、その分自由に選ぶ楽しみを味わえるのがオーダーの魅力でもあります!
今回のであなたのスーツスタイルのイメージに近づけるお手伝いが出来たら嬉しいです。