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知らずにそのままが半分以上!?ワイシャツのカラーキーパー

皆さん、襟についている「あれ」はご存知ですか?その名は「カラーキーパー」です。

ワイシャツの襟裏(カラー)に小さなポケットがありますよね?そのポケットに挿してあるプラスチック製のモノです。
初めから挿してある意味としては襟先に張りを持たせつつ、逆側に跳ね上がらないようにする為に挿してあります。要はワイシャツをビシッとまっすぐにするための芯ですね!

この「カラーキーパー」本当はどうするべきかをお教えします!ワイシャツを着用せずに見ている人は、自分のはどうなのか気になって夜も眠れないかもしれません!?(夜にはワイシャツを見れますね(笑))

カラーキーパーの役割

カラーキーパー プラスチック

カラーキーパーには2つの役割があります。

1つ目は先ほどもお話をした通り、衿をしっかりとたたせることです!
シャツはもちろん洗いますよね?何度も洗っている内にカラーがくるっと丸くなってしまうことがあります。丸まって格好悪くならないように、襟を伸ばすのが一番の役目です。

2つ目は好みの形に襟を整えることができます。
カラーキーパーは主にプラスチック製が多いですが、金属や角製などがあります。それらを使用することにより洒落感のある襟の立ち形に変えることが可能です。

最近のワイシャツに見かけないのは何故?

一昔前まではどのシャツでも挿してありましたが、ソフトなデザインが好まれることが多くなりビシッとした襟から離れていったことが一つの理由です。イタリア調のスーツが好まれるようになり、「上品さ」「やわらかさ」を表現したいお客様が増えたからです。

もう一つは襟に使用する芯地の技術向上により、カラーキーパーが無くても襟が曲がることが無くなったからです。もし曲がったとしても、日々のアイロンなどで十分に元にもどすことができるようになったからです。

挿したままでいることがあるけど正解?

これは不正解です。
襟の形をキープはしてくれますが、挿したままだと動いた際に摩擦でシャツを傷つけます。できるだけプラスチック製のものは購入後にはずしましょう!
捨てるのがもったいないのであれば、植木鉢に挿すのもありかもしれません。意外とオシャレですよ!

もし、襟の形を保つために挿しているのであれば、クリーニングに出す際には必ず外すようにしてください。余計なプレス線が出来てしまうので、注意が必要です。

縫いこまれているのはどうすれば良いの?

ワイシャツ カラーキーパー 縫い込まれている

カラーキーパーでオシャレを楽しむ方は、縫い込まれているのをさける必要があります。襟のデザインがボタンダウンなどは埋め込まれていることもあります。縫われているので、無理やり取り出すことはオススメしません。その場合は日々のアイロン掛けを注意しながらおこなえば大丈夫ですよ!
ちなみにカラーキーパー以外にも「カラーステイ」や「襟キーパー」、「カラーボーン」、「カラーセル」といった呼び名があります。

用途は分かったけど結局どう使い分ければ良いの?

カラーキーパー 紙質

基本は外すと考えてください。
今のワイシャツは芯地がとてもしっかりとしたもので製作することが可能なので、購入後も挿しておく必要はありません。
しかし、プレゼントでもらったりイギリス調のスーツをオーダーした場合は挿しておいても良いと思います。イギリス調のデザインだからこそ、ビシッとした演出ができますからね!

大切なのは正しい知識です。疑問に思っても聞かずにいると、大切なスーツやワイシャツが傷ついているかもしれませんよ?そのままにせず、テーラーに相談してみましょう!!