ウール素材のスーツは、しっかりとしたお手入れをすることで、生地本来がもつ風合いを保つことができるだけでなく、長持ちさせることができます。
今回はスーツのお手入れの1つであるブラッシングについて、解説していきます。
基本的に上から下にかける
スーツをブラッシングする際には、基本的には毛の流れに逆らわないように上から下に向けてかけるようにしましょう。まずは細かい部分は気にせず、全体的にブラシとスーツの面を並行に軽く描けるようにしましょう。
なお、上から下にかけなければならないという訳ではありません。下から上にかけることで、詰まっているホコリが掻き出すことができます。ホコリや花粉などが気になる際には、下から上にかけ、その後に上から下に再度ブラッシングをして毛先を整えるようにしましょう、
ブラシを横向きにかける
スーツをブラッシングする際には、ブラシを横向きに(=地面とブラシを水平に持って)、毛の流れに逆らわないようにかけましょう。
優しく描けるようにする
スーツをブラッシングする際には必ず「優しく」かけるようにしましょう。ブラシの毛にはある程度硬さがあるため、必要以上に強くブラシをすると生地を痛めてしまいます。
ポケットやラペルの裏など細かい箇所も忘れずに
全体的にブラッシングをした後にそれでは届かないような細かい箇所をかけていきましょう。襟やラペルの裏、フラップの裏やポケットの内側、裾や袖の端、縫い目など、細部まで丁寧に描けるようにしましょう。
毎日かける
スーツを大切にするためには着用したらスーツは毎日かけるようにしましょう。そうすることで、1〜2年後には大きな違いが出てきます。面倒でも、着用するごとに丁寧にブラッシングをするようにしましょう。
日々のお手入れがスーツを長持ちさせる
スーツの生地は生き物とも言われます。適切なブラッシングをすることで、スーツがもつ本来の風合いが引出すことができるだけでなく、その寿命も大幅に伸ばすことができます。
お気に入りのスーツには、丁寧なお手入れを欠かさないようにしましょう。
また、ブラッシングをする「ブラシのお手入れ」も定期的に行うようにしましょう。こちらも後日ご紹介していきます。