スーツの手入れに関して

梅雨の時期、毎日できる簡単スーツケア

梅雨の時期、毎日できる簡単スーツケア

 

梅雨が明けるまでもう少し時間がかかりそうですが、特にこの時期雨でスーツが濡れてしまうことが多いと思います。

スーツはなかなか自宅で洗濯することができず、お手入れに悩みますよね。

実はスーツは水や湿気に弱く、すぐに影響を受けてしまうのです。

雨に濡れて帰宅した後のスーツをそのまま放っておくと、匂いやカビ、虫食いの原因になるだけでなく、水分を含んだ重さによる型崩れや、生地の風合いが変わってしまうことになります。

また、雨には水分以外にも大気中のチリや埃、砂などが含まれているため、放置しておくとスーツの繊維を傷めてしまうこともあります。

これらの問題を解消するには雨によって吸収してしまった水気を飛ばして、できるだけ早く乾燥させることが重要になってきます。

愛着のあるオーダースーツでしたら尚更常に清潔に、綺麗なシルエットを保ちたいですよね。

そこで今回は雨で濡れてしまうことの多い梅雨の時期でも簡単に続けられるお手入れ方法をご紹介いたします。

 

目次

1.まずは水気を取る

2.汗や半乾きの匂い対策

3.毎日できるスーツを長持ちさせるためのケア

4.まとめ

 

1.まずは水気を取り、ハンガーにかけ陰干し 

タオルで水気を取る

スーツが濡れてしまった際のベストな対処法は自然乾燥ですが、濡れ具合がひどい場合は乾いたタオルで軽く抑えるようにして水を吸わせます。

この時ゴシゴシと擦ってしまいますと、生地が傷んでしまう原因になりますので優しく水分を吸い取るのがポイントです。

ズボンの裾など濡れやすい部分は少し強めに抑えて念入りに水気を飛ばします。

その際もしも泥がついている場合は、その場で無理にタオルで擦って落とそうとすると泥が繊維の中に入り込んでしまうので、乾くのを待ってからブラシで払い落とすようにしましょう。

もしも全身がびしょびしょになる程濡れてしまった場合は、型崩れしてしまう可能性が高いので、帰宅後すぐにできるだけ水気を飛ばし、翌日クリーニングに出すことをお勧めします。

人体プレス機(お洋服を機械に着せて、蒸気とエアーで膨らませながら仕上げる機械)を使うことでふわっとした仕上がりになり風合いも良くなりますのでクリーニング屋さんで相談してみるのも一つの手です。

ハンガーにかけ風通しの良い場所で陰干し

ある程度水気を取れたらスーツの肩幅や厚みにあったハンガーにかけ、直射日光の当たらない風通しの良い場所にかけて自然乾燥させます。

この時木製のハンガーを使用すると、吸湿性が高いのでスーツの湿気を取ってくれます。

スーツが斜めにかかっていたり、よれたままかけておくとそのまま乾いて型が付いてしまうので、そのチェックは怠らないようにしましょう。

ズボンを干す際はクリップ付きのハンガーを使い、裾を上にして吊るすことで適度な重量でシワを自然に伸ばすことができます。

 

2.汗や半乾きのにおい対策

夏本番を目の前にして雨が続いていますが、気温は高い日が多くて毎日蒸し暑いですよね。そのため汗ばんでしまい、加えて雨に濡れてしまうとそのにおいが気になってしまうのではないでしょうか。

その嫌なにおいの原因は汗や皮脂による雑菌の繁殖です。スーツが雨によって濡れて水気を含むことでさらに繁殖しやすい環境になってしまうのです。

消臭スプレーによって一時的ににおいを紛らわすことはできますが、根本的な原因の解消はできません。

では根本的ににおいを解消する方法をご紹介いたします。

一度湿気を吸わせてにおいと共に発散

その方法は一度湿気を吸わせて、においと共に発散するという方法です。

具体的には入浴後のお風呂場に30分ほどスーツを吊す、もしくはシャワーを浴びる間の20~30分程度浴室に吊るしておき、あえて湿気を吸わせます。

その後、風通しの良い場所で陰干しします。

ウールは水分を吸収した後風にさらすことで、匂いの元となる汗や雑菌も一緒に発散してくれるという特徴があります。

素材本来の性質を活かすこちらの方法がベストです。

高熱のスチームも同様の効果がある

また、アイロンスチームを使い、熱い蒸気を吹きかけることで雑菌を死滅させる方法もお勧めです。

これらの手入れをすることで、同時にシワも綺麗に取ることができるので、一石二鳥ですね。

 

3.毎日できるスーツを長持ちさせるためのケア 

日々のブラッシング

ブラッシングの効果としては、生地の繊維に入り込んだ埃や汚れを取り除き、生地をカビや虫食いから守ったり、繊維の流れを整え、毛玉や毛羽立ちを防ぐ効果があります。

また、クタっとしてしまった繊維と繊維の間に空気を入れフワッと元通りになります。

ブラッシングの際強く擦ると生地を傷つけてしまうので、力を入れすぎないようにして毛の流れに沿って上から下にサッと優しくかけてあげましょう。

ポケットに物を入れない

スーツには胸ポケットや腰ポケット、ジャケットの内側やパンツにも大小様々なポケットがついています。

しかしそれらは実用性よりもデザインや見た目を重視する意味合いが強いとされています。

スマホや財布など重量のある物を日常的にポケットに入れていると、型崩れの原因となってしまいます。

また、鍵などの先の尖った金属を入れていると、生地と擦れて破れてしまう恐れがあります。

スーツ本来の綺麗なフォルムを崩さずに着ることで、相手にも良い印象を与えられるのではないでしょうか。

1日着たら2日休ませる

スーツは着用回数が同じでも着用の頻度が多いと、生地の傷みや消耗も早くなります。

普段からお仕事で毎日スーツを着られる方であれば、3着をローテーションさせるのがベストです。

最低でも丸1日休ませることで寿命がぐんと長くなります。

 

4.まとめ

普段からのブラッシングはもちろんですが、特にこの時期は雨に濡れた後のケアが大切です。

シワや型崩れ、匂いが残らないように、濡れ具合や、箇所によって適切なケアをして、スーツを長持ちさせてあげましょう。

毎日のちょっとしたケアをすることで、綺麗な見た目やシルエットを維持でき、長持ちさせることができます。

いつでも最良の着こなしをして、周りと差をつけましょう。