腰ポケットのこだわり『スラント』-オーダースーツのオシャレデザイン-

腰ポケットのこだわり『スラント』
-オーダースーツのオシャレデザイン-

スラントポケットとは、「斜めについたジャケットの腰ポケット」のことです。

既製品では導入されているものも少なく、オーダースーツを購入する際の、細かいディテールとして選ばれる方も多いです。

ここでは、オーダースーツをご検討の方向けに、「スラントポケット」の歴史からオススメの方まで、詳しく紹介していきます。

スラントポケット

スラントポケットとは、ハッキングポケット、スランテッドポケットともいわれ、「slant：斜め・傾斜・坂」という文字通り、
斜めについたジャケットの腰ポケットのことです。

スラントポケットにすることにより、
腰回りを中心にシャープな印象を与えることができるうえ、
スタイリッシュな着こなしをすることができます。

既製品のスーツのジャケットは、たいていの場合水平に腰ポケットが採用されていることから、
オーダースーツを購入する際には、スラントポケットを選択する方も多いです。

さらに、「スラントの角度」も選ぶことができます。

スラントポケットは、「センターベント」と同じく、現在のスーツの原点でもある、乗馬の時の利便性からから来ています。

馬に乗っているときは、体を前傾姿勢にしているため、
ポケットが斜めについていることで、手をいれやすく、入れたものも落ちにくくなります。

このことから、イギリス風のスーツでよく用いられており、スポーティな印象を出すこともできます

スラントポケットは、見た目での効果も大きいうえに、シャープな着こなしをすることができます。

しかし、もちろんスラントポケットをお勧めできない方もいらっしゃいます。
ここでは、スラントポケットがおすすめの方と、そうでない方を紹介します。

上記のように、スラントポケットにすることで、スタイリッシュな着こなしを演出することができます。

さらに、パッチポケット（アウトポケット）の場合、かなりカジュアルな印象を与えてしまうため、躊躇されるかたも多いですが、
スラントポケットであれば、そこまで派手なデザインをしにくい企業・職種においても、
さりげなくおしゃれアピールをすることができます。

なお、スラントポケットは本来、「乗馬の際の機能性」から来ているため、
アクティブな印象を与えることからも、
タキシードなどのフォーマルなスタイルにはおすすめできません。

また、通常水平である腰ポケットがナナメになることから、
ジャケットに対するポケットの面積が大きくなってしまいます。
スラントポケットは、着丈を長して着るブリティッシュスタイルを由来としているため、
ジャケットの着丈をかなり短くする場合などには、バランスが崩れてしまう可能性があります。

スラントポケットとチェンジポケットを組み合わせることもおすすめです。

スラントポケットもチェンジポケットも、もともとブリティッシュスタイルであり、
相性は抜群で、さらにウエスト回りをシャープに見せることができます。

ぜひオーダースーツ、オーダージャケットをお求めの際には、
スラントポケットをご検討ください（^^）