目次
スラックスのカフス(裾)
「シングル」「ダブル」
よく質問を頂く、スラックス裾の仕立て。
シングルとダブルどちらにしますか?
と聞かれると何が違くて、自分にどっちが合っているのかわからない方もいるのではないでしょうか?
ここではシングルとダブルによる、印象の違いとそれぞれに合った丈の長さもご紹介します。もし今あなたが迷っているなら、これを見ればすぐに解決します!
スラックスの「シングル仕立て」について
シングル仕立てとは、スラックスの裾を内側にひと曲げして、まつり縫いで仕上てたものを言います。
一度だげ折り返したから、シングルという呼び名になっています。
フォーマルな場面ではシングルに
冠婚葬祭などのフォーマルな場面でのスーツの裾は、シングルにするようにしましょう。
また、「基本的にシングルが適していない場面はない」ことから、
販売店側からも、シングルをお勧めしやすいという事情もあります。
基本的にはシングルはワンクッション・ハーフクッションがおすすめ
シングルは、基本的に、
裾が足の甲にあたり1折できるくらいの「ワンクッション」、
または、裾が足の甲に触れるくらいの「ハーフクッション」がおすすめです。
しかし、最近では、「ノークッション(裾が靴の甲に触れない)」という短い丈のシングル仕立てをする方も多くいらっしゃいます。
ひと昔前では、ノークッションはビジネスシーンでは避けたほうがいいといわれていましたが、最近ではビジネススーツにノークッションを導入する方も多くいらっしゃいます。
しかし、「座ったときに靴下が見えるのはよろしくない」と考える方、企業も多くありますので、うまく折り合いをつけるようにしましょう。
細く見せるには、テーパード調がおすすめ
たまに、「シングルは足が細く見える」という説明をする場合があります。
正確には、裾に向けてシルエットを補足することで、雑誌のようなスマートなシルエットに近づけるすることも可能です。
スラックスのダブル仕立てについて
スラックスのダブルとは、スラックスの裾を外側に折り返した仕立てのことです。
ダブルはシングルに比べ、スポーティでカジュアルな印象を与えることができますが、
ビジネスや結婚式においても、ダブルを選んでも問題ありません、
ダブルの巾はどれくらいがベスト?
ダブルのスラックスの折り返し幅は、3.5 ~4cmが現在では一般的です。
逆に、3cmと狭めれば、若干のあしなが効果が見込めます。
逆に4.5cmと太くすると、カジュアル間を増すことができます。
この折り返しの幅で、スラックス着用時のシルエットはかなり変わりますので、
さまざまなものを試してみるのも、おすすめです(^^)
ノークッションにする場合は裾を細めに
ダブルのノークッションをする場合は、
裾をかなり細くなるようにしましょう。
単に太めのスラックスの裾を太くした場合、
野暮ったく、サイズが合っていないように見えてしまう可能性があります。
また、逆にワンクッションにすると、お堅いイメージが強くなります。
ダブルの由来
スラックスのダブルの期限には諸説ありますが、ここではそのうちの一つを紹介します。
元々イギリスのある街で有名なオシャレさんが「お気に入りのスラックスの裾が雨で濡れるのは嫌だ!」と思いシングルの裾を折り返しました。
なんとそのオシャレさんは折り返したまま、うっかりパーティーに出席してしまいました。
それを見た他の出席者があれは彼の新しいファッションだと勘違いをして真似るようになったのが始まりと言われています。
こうして生まれたダブル仕立てのスラックスは、オシャレに見せたい人の間で広がっていきました。
ちなみに、一度折り返して縫ったシングルから更に折り返したことでダブルと名付けられています。
仕立て屋によるダブルの違い
見た目でわかるとこではないですが、スラックスのダブルは折り返しをキープするために糸かスナップボタンで留めます。
糸は仕立て側も楽であり、折り返しの裾を縫って留めるとこが多いですが、その折り返し部分の中を外すことができません。
スナップボタンであれば、折り返しの間に挟まる埃や砂を簡単に取るコトができ、より清潔にスーツを保つことができます。
ぜひオーダースーツをお仕立ての際には、お店の人に聞いてみるのも以下もしれません。
結局シングルとダブルだとどっちが良いの?
極論ですが、スラックスの裾のシングル、ダブルのどっちが良いというのはありません。
各シーン、目的に合わせたスラックスを着用できていることが一番です。
フォーマルシーンではシングルなものの、
スマートに見せたり、いい意味で当たり障りのないシングル、
オシャレ感を出すためにノークッションのダブル仕立てにするなど、
自分がイメージするスーツ姿であれば、その仕立ては間違ってません。
スーツのスタイル毎に違いはある?
基本的にイギリスはしっかりとしたスーツになるので、シングル仕立て。
逆にイタリアはオシャレな生地が多いので、ダブルをオススメしています。
これはイギリス人はシングルが多いですし、イタリア人にはダブルが多いというニーズを把握して生地が作成されているからが理由です。
日本はシングル仕立てが多いですが、スーツ業界ではダブル仕立てが多いです。
選んだ生地や仕立て方がどんなスタイルなのかも、気にしてみると良いかもしれません!
まとめ
スラックスのシングル、ダブルは、
現在では流行りや与えたい印象よって違うので、違いさえ理解してればどちらを選んでも安心です。
裾まで気に出来ればあなたも、今日からできる男です!!
スーツライフをもっと楽しくしましょう!!