いきなりですが、あなたは３万円以上の既製品スーツを購入したことがありますか？
もしあるのであれば、多くの方が知らないとても有益な情報をお伝えします。
例えば「現在購入しているスーツと金額がほとんど変わらずに、オーダースーツを買うことができる」
もしこれが本当なら、今と変わらない価格で体にフィットしたスーツを手に入れることができます。
今回はオーダースーツの意外と知られていない「価格」や「製作時間」についてお教えします。
上手い事言って結局お店に行くと値段が高い、またはオーダーってそもそもハードルが高い！と思っている方もそのまま読み進めてください。
その疑惑も晴らすことができる有益な内容です。
目次
同じ価格のスーツでも選べる種類はオーダーの方が多い
既製品は購入する際、サイズ・色を伝えて店員さんに探してもらいます。そこから自分のイメージに近いものを購入するのが一般的な買い方です。
しかし、よく聞くのはイメージ通りのスーツがない、もしくは気に入ったスーツがあったとしてもサイズもしくはフィット感が満足いかないなどが多いです。
それに比べてオーダースーツは、注文（オーダー）なので何百種類という生地から自分だけのスーツ生地を選ぶことができます。しかも、デザインやフィット感も様々。
そのようなスーツをもし既製品と変わらない価格で得ることができるとしたら・・・それは嬉しいですよね。これがオーダースーツの強みなのです。
既製品が必ずしも安い訳ではない
多くの方のイメージは、オーダースーツ＝価格が高いです。もちろん、既製品に比べて職人の手が加わるので価格はあがります。
しかし、着用期限を考えるとオーダースーツの方が安く抑えられます。
なぜならスーツがあなたの体に合わせて縫製されているので、膝やヒップなどの伸びたり縮んだりする箇所のダメージが減ります。
ダメージが減ることで新品同様の状態を保つことができるので、クリーニングに出す回数も減ります。
オーダースーツはよっぽど乱暴な着方をしなければ３～５年は持つほど長持ちです。
着用できる期間が長くなれば買い替える頻度も減り、コストを抑えることができるので「安い」ということです。
数値で比較するとどれくらい安いのか
いきなりですが一つ質問をします。直感で考えてください。
あなたは今、２着のスーツでどちらのスーツを買うか悩んでいます。
一つは２年で着用時のシワが戻らなくなり、それ以降はアイロンがないと人前では着れないスーツになるが金額は３万円。
もう一つは金額が４万円と少し高い。しかし、４年間着用時のシワを新品同様に戻してくれるスーツだとします。
以上のようなスーツがあるとして、あなたならどちらを選びますか？
多くの人が４万円のスーツと思ったのではないでしょうか。なぜなら直感的に4万円の方が値段が高いにも関わらずお得だと感じたからです。
更に３万円が既製品で４万円が体にフィットするオーダーといった情報を聞いたら、4万円のスーツを選ぶ方はもっと多くなるはず。
これは実際にオーダーと既製品を比較した時の話です。
オーダースーツはイメージで高いと思われがちですが、実はこんなにも手頃な価格で購入することができるのです。
既製品は壊れやすいのか
さっきの私の話を聞くと既製品は壊れやすいと感じた方が多いと思います。
決して既製品が壊れやすい訳ではありません。しかし、２年以上着用するのはオススメしません。
理由は流行に乗ったデザインなので、着用できる状態だとしても周りから見れば古いデザインのスーツだと思われるなんてこともあるからです。
オーダースーツは優秀なテーラーであれば、その時代の流行と伝統あるデザインを上手く組み合わせた提案をしてくれます。伝統あるデザインはいつ着用しても素敵に決まるものです。
スーツの値段を重要視して購入するのであれば価格表示の比較ではなく、長く見てどちらが安いのかを比較してみても良いかもしれません。
オーダーって色々あるけど違いがわからない
オーダースーツといっても、フルオーダーやイージーオ―ダー、またはパターンオーダーなど呼び名は様々です。聞いたことある人もそうでない人も違いが分かるように簡単に説明すると
・フルオーダー
職人が全てハンドメイドでおこない仕上げるスーツ。職人の力量により出来栄えは左右されるため、とても高価なものになります。
・イージーオーダー
職人の技術を機械に集約して製作されたスーツ。50万円もするスーツを手掛ける超一流職人のフィット感は負けてしまうかもしれませんが、ほぼフルオーダーに近いスーツです。
・パターンオーダー
あらかじめデザインが決まっているスーツを、デザインが変わらない程度に少しずつ補正を入れたスーツです。
以上の３つに分かれます。100%体に合うのはフルオーダー、95%以上の体に合うイージーオーダー（フィッターの技術による）、お直し感覚で手軽に合わせるパターンオーダー、という違いです。
どれが良くて、どれが悪い訳ではありません。あなたの予算や用途に合わせて選ぶことが大事なのです。それがオーダースーツを注文するのに一番失敗しない秘訣です。
平均価格をオーダーの種類毎で比較
フルオーダーは20万円～、イージーオーダーは4万円～、パターンオーダーは2.5万円～が一般敵な価格帯です。
どれが良いかは先ほどもお伝えした通り用途によりますが、あなたの周りがスーツ（身だしなみ）を見る目が厳しい高級階級にいるのであればフルオーダーがオススメ。
それ相応の値段にはなりますが、生涯着れる大切な一着を提供してくれます。
職人の技術を引き継いだ正統派 イージーオーダー
何百種類もの生地から自分だけに合う生地を選びたい。もしくはフィット感も欲しいけど、価格は抑えたいという欲張りさんにはイージーオーダーがオススメです。
安い価格帯の生地だと少ない種類から選ぶ事が多いですが、フルーオーダーに近い縫製や流行を考慮したデザインのスーツを提供してくれます。
採寸技術、オプションなどの適切な提案。あなたの仕事や用途を理解しデザインを提案してくれるフィッターがいるお店であれば、最高の一着が手に入るのでオーダースーツ初心者にオススメです。
どこよりも安く、体に合うスーツを提供するパターンオーダー
兎に角安く、少しでも体にあったスーツが欲しい方にオススメです。日本の技術革新により多くのデザインが考案され、昔に比べて着心地は断然に上がりました。
しかし、自分の体型を熟知していないとフィット感のあるスーツにはたどり着きずらいです。初心者よりも、一度オーダーしたけどもう少し安いのが良いと思う方にオススメです。
３つのオーダーの違いは理解できましたか？かなりざっくりと話をしましたが、買う側としてはこれくらい知っておけばお店選びをする上で問題ないです。
あなたが買うとしたらどれに当てはまるのか、必ず考えてからお店を選びましょう。
ブラックスーツはどこで購入しても一緒だと思っている
日本人が着用するスーツはブラックがとても多いです。なぜなら、日本人は無難を求めるからです。まさにリクルートスーツはその表れです。
しかし、多くの人が着ているブラックスーツほど、オーダーかオーダーじゃないかの違いが良くわかります。それも素人から見ても分かるのです。
今素人にはわからないと思いましたか？もしそうなのであれば少し思い返してみてください。
街中などでこの人のスーツはなんとなく違うな、と感じることありませんか？もしくはあなたの職場でも構いません。そのなんとなく違うなと感じたスーツ、それがオーダースーツです。もちろん絶対に当たるとは限りませんが、だいたいは当たっています。
パッと見てキレイに見える理由をいくつか挙げると、例えばお尻周りの適度なゆとり、ぴっちりしすぎないパンツシルエット、嫌悪感を感じないジャケットの美しいシワなどです。
オーダーならではのフィット感だからこそ、誰もが着るブラックスーツもワンランク上のブラックスーツになってくれるのです。
仮にとても素敵なデザインで、有名なブランドのスーツだとしてもサイズ違いでは、カッコ良く決まりませんよね？それと同じことなのです。
要は衣服を着てカッコよく見せるために重要なのは色ではなく、フィット感ということです。
購入してすぐに持って帰ることができると思っている人が多い
既製品はその場で持って帰ることができ、オーダースーツは３～４週間程で完成。これを聞くとオーダーの方が長く感じますよね？
では満足のいく既製品があなたの元に届くまでどれくらいかかるのかを考えてみましょう。
既製品は購入してそのまま持って帰ることが可能なスーツです。しかし、誰でも着用できるようにズボン丈が長めに設定されているため、裾を詰め直す方が多いです。
他にもネームを入れたり、ウエストのサイズを変更する人もいるでしょう。このようなオプションを頼んでいる内に、手に入れるのが更に１～２週間先になることもあります。
わざわざ時間を空けて来店したにも関わらず、また２週間後に必ずいけますか？人によってはすぐに行けない方もいることでしょう。
時間を調整している内に３週間近くになる方もいるかもしれません。
受け取りまでに３週間近くかかってしまうと、オーダースーツの受け取りとさほど変わりません。むしろ、同じくらいの時間であなたが満足のいくスーツが手に入ります。
そのまま持って帰る人には既製品の方が早いですが、それ以外の方は受け取るまでの期間がオーダーと変わらないかもしれません。
オーダースーツでも既製品のスーツでも、あなた自身のためにスーツを買います。だからこそあなたが納得のいくスーツを買うべきです。
ではどうすれば良いのか？
答えは、あらかじめ必要な時期が分かっているのであれば早めに行動をすること。これが納得のいくスーツを手に入れるために、あなたがするべきことです。
まとめ
いかがでしたか？
今回の内容から「既製品を購入していながら、同じ価格のオーダースーツを購入しないのは勿体無い！」と感じた方はいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、まだまだ初めての人には「オーダースーツ」のハードルは高いです。
だからこそ、初心者やビジネスマンの気持ちが分かってくれるテーラーに頼むべきなのです。
買わなくても良いのです。採寸をしたり、生地をみるだけでもそのテーラーの実力が分かります。
「無理に買わせることをしない」これも良いテーラーに共通する人柄です。是非テーラーと話をしてみるのをオススメします。
あなたが理想の一着を作ってくれるテーラーに出会えるよう、応援しています。
