スーツの歴史

今着用しているスーツを理解している?あなたを知るスーツ歴史4選

スーツのデザインはずっと変わっていないように思いがちですが、実は歴史とともに形や柄、色、素材などが少しずつ変化しています。
新たなテイストを加え、その時代に合うトレンドを作り上げています。

今までスーツの歴史を気にしたことはあるでしょうか。
あなたのスーツのデザインは時代遅れかも!?となったら悲しいですよね…
必ずトレンドは一周して戻ってきます。
その時々のトレンドに乗り遅れないように現在までのスーツの歴史を知っておきましょう!!
これで、店員さんと対等に話をすることができますし、なによりもご自身のスーツを見る目が変わると思います!

では4つの歴史を全て制覇して、目指せ!スーツ雑学王!!
すいません。さっそく見てみましょう。(笑)

スーツの歴史

19世紀、イギリスではラウンジでくつろげるものとして作られた衣服が現在の「スーツ」の始まりと言われています。
農民服としては丈も長く作業がしづらかった為、軍服や航海士、貴族が動きやすい生地や縫製に形作られたそうです。
後の19世紀~20世紀初頭にアメリカのビジネスマンが、仕事での着用をしたことから世界に広まったと言われています。

スーツの源流

結婚式の新郎

15、16世紀ヨーロッパのフロックコートがスーツの源流と言われています。
18世紀~19世紀になると、朝の散歩用に歩きやすく前裾を大胆にカットしたモーニングコートが登場。
また、乗馬用として改良されたテールコート(燕尾服)もイギリスで登場しました。
昔は貴族が乗馬後そのまま宮廷に上がれるようにと活用していました。

フロックコート、モーニングコート、テールコートは全て屋外で着るものであり、屋内で着用するのに適したものとして登場したのが、現在のジャケットスタイルです。
当時はスモーキングジャケットと呼ばれ、これが後のタキシードとなります。

詰襟をたおし、くつろいだ形が現在の襟の形で、更にボタンの数が5、4、3と減らされ今のスーツジャケットに至るとされています。
時代の背景に沿って少しずつ形を変えながら、現在のスーツシルエットの形へとなっていきました。

モーニングコートの日本での活用場面

日本では一般的に結婚式で新郎、もしくは新郎新婦の父親が着用することが多いです。
日本ではセレモニーなどの時間帯で着替える習慣がないため、昼でも夜でもモーニングを着用します。
しかし、名前の通り本来は昼に着用するものです。
夜は夜用の正礼服を着用するのが本来のマナーなので、覚えておくと海外でもルールを守った行動ができます!

ホワイト・タイ、ブラック・タイって?

ホワイト・タイが指定されていた場合は「燕尾服」ブラック・タイの場合は「タキシード」を指します。
白い蝶ネクタイをすることから、ホワイトタイと呼ばれ、現在では皇族の結婚式や舞踏会などの格式高い特別な場所でのみ見られるもので、ほぼ一般男性が袖を通すことはありません。
ブラックタイはホワイトタイに比べて、略式なものでありディナージャケット(会食服)とも呼ばれています。
知らずにパーティーに行くとその場を楽しむことが出来なくなってしまうので、ぜひ覚えておきましょう!

欧米諸国のスーツの歴史

イギリス国旗

20世紀に現在の形のネクタイが登場し、軽快感があるスーツの生地開発が進みました。
当時は短い背広丈にワイド・ラウンデッド・ショルダーの肩。広い胸幅が特徴でした。
グレーやブルーが流行り出したのもこの時期なので、それ以前に流行っていたピンクなどがこれから流行ることもあるかもしれません。
やがてナチュラルショルダーへと流行が移り、スリムなシルエットが好まれるようになっていきました。
1960~80年代ではダークトーンからカラーバリエーションが豊富なスーツに変わっていき、素材や着心地を追求した仕立てが増えていきました。

稀に聞くアイビースーツとは

アメリカの経済成長は同時に市民のファッションにも大きく影響を与えました。
1960年代にアイビー・リーグ(アメリカ名門8大学のアメフトリーグ)の学生がヤングファッションとして取り入れ、大人気ファッションへと変化していったのです。
現在のアイビースーツのデザインはナチュラルショルダー、前ダーツのないボックスシルエット、三つ釦段帰り、ミシンステッチ、フックベンツ、この5つのデザインがアイビースーツの特徴的なデザインです。

日本のスーツの歴史

日本国旗

幕末末期~明治時代以降軍服を起源とする考えがあります。
その頃のスーツはイギリス、アメリカ、フランスの製品のスリーピースでした。
まだまだ和装が多かったので、フロックコートが主流だっと言われています。

大正時代にはスーツスタイルも一般化しました。
また、この時代では職人の手によって一人一人に合わせられた、オーダーメイドスーツ製品だけでした。
やがて大量生産の時代が到来し、既製品で済ませる人が多くなり、テーラーの技術が衰退したと言われています。

まとめると

このように昔、流行ったアイビースーツなどがまた流行りだす。
ブルースーツにまた、人気が出て始めるなどトレンドは回ってきます。
知識をもった上で、スーツの購入をすれば更に選ぶのが楽しくなり、今の流行りにも敏感になれます。
もちろんわからない時はスタッフに聞くのも一つの手です!!
楽しいスーツライフを送りましょう!