スーツ用語集

ジャケットの「袖ボタンの数」のこだわりかた! -スーツのデザイン-

スーツの袖ボタンの数
について解説

オーダースーツをお仕立ての際には、どのようなボタンを選ぶかだけでなく、ジャケットの袖ボタンの数も指定することができます。

今回は、普段あまり気になることの少ない、「ジャケットの袖ボタンの数」について詳しく見ていきましょう(^^)

袖ボタンの数に、
ルールがあるわけではない

製作時間は意外とかからない

スーツやジャケットの袖ボタンの数に、明確なルールがあるわけではありません。

ジャケットの袖ボタンの数に関し、

  • ジャケットのフロント部分のボタンの数にプラス1個
  • フロントのボタンと袖ボタンの合計が5~6個

など、様々な説がありますが、これに従わなかったからと言って、全体のバランスがくずれるとも言いにくいです。

そのため、「袖ボタンの数は、好みで決めてしまってほとんど問題ない」ともいうことができるかと思います。

 

現代のビジネススーツの袖ボタンは4つ

最近のビジネススーツは、
袖ボタンは4つになっている場合が多いです。

日本人の手の長さなどを考慮すると、
「袖ボタンは3つのほうが、全体のバランスが良くなる」
という声もよく聞かれますが、
現在の多くのスーツに導入されている以上、袖ボタンが4つだからバランスが崩れているという印象もありません。

☝重ねボタンで幅を狭めるという技も

また、4つボタンが日本人の数に合わないといわれる理由として、「袖丈に対する袖ボタンの幅が広い」ことが指摘される場合が多いです。

そのため、袖ボタンをキスボタン(重ねボタン)にすることで、4つボタンでありつつ、3つボタン程度の幅にするという方法もあります。

⇒袖ボタンのこだわり【キッスボタン】

 

袖ボタン3つの場合

袖ボタンを3つも、4つと同じく多くの既成服に導入されている、スタンダードな選択になります。

4つボタンに比べ3つボタンは、少しスポーティな印象を与えることができます。

袖ボタン2つの場合

カジュアルジャケットなどでは、袖ボタンの数が2つになっている場合が多いです。

ビジネススーツで、最初から袖ボタンが2つのケースはあまりありませんが、
スポーティな印象を与えることができるため、ちょっとした遊び心として検討してもいいかもしれません。

☝ブレザーの袖ボタンは2つ

ブレザーは、スポーツジャケットともいわれるあるブレザーなどは、袖ボタンが通常2個になっています。

その場合、写真のようにボタンとボタンの感覚を広げることで、バランスをとることもできます。

袖ボタン1つ

袖ボタン1つは、レディーススーツではよく見られます。
カジュアル向けのジャケットなどで、導入してもいいかもしれません。

 

袖ボタンのボタンは「好み」

以上のように、よほどのことでもない限り、袖ボタンの数によってスーツ全体のバランスが崩れてしまうことはそこまでありません。

様々なボタンの中から、本切羽、重ね付けなどにもこだわり、ぜひ「お気に入りの1着を作る」行程をお楽しみいただければ幸いです(^^)